放課後にファッションショーのリハーサル。
「衣装着用で」というお達しだったので、
週末に練習して何とかゆかたを一人で着られるようになった。(←しかし、要・改善)
練習場所に行くと、わーッ!!って感じだった。
色とりどりのチャイナドレス。
シルクシャンタンのような布で作られた、体にぴったりあったタイの衣装。
そしてこちらもおそらくシルクの、金糸の刺繍が美しい紫や緑のインドのサリー。
いいね、いいね!!
ちなみに
私のピンク×白のチャイナドレスはNinaにきてもらうことにした。
アイドルのようなキュートな雰囲気のNinaにはこのモダンなドレスがよく似合う。
私も着替えた。
紺地に白で椿(か、バラか?)の柄が入っている、古典的なゆかた。
帯は赤。
みんながため息。
チャイナドレスはアメリカでも目にする機会が多いけれど、着物は珍しいもんね。
しかし・・・紺地のゆかたって地味じゃないかしらん?
チャイナドレスのスリットやサリーの布の間からちらっとみえる肌を見て
ふと思う。
まあ、ゆかたを着た女性の色気って日本にしかない種類のセクシーさなんだから
いいのいいの!!
そんな中、クラスメイトのVivianが練習を観にきた。
まだ唯一決定していない韓国のモデルをやってくれるかも・・・ということ。
「チョゴリ持ってるの?」
ときくと
「ええ、だけどあまり着たくないの」
「どうして」
「だってTsumugiが日本のキモノを着たらとても美しいけど、
私がチョゴリを着てもあまりきれいじゃない気がして」
「そんなことないよー!!
私チョゴリ大好きだし、Vivianはきれいなんだから絶対に似合うはずだよ!!」
Vivianはアメリカの生活がもう長い人だけど、
彼女がチョゴリを持っているということにかなり感動した。
Vivianはかなりの日本通だからキモノも好きなんだろうけど、
私はチョゴリも素敵な衣装だと思う。
そして彼女にはきっと美しく着こなせると思う。
練習のようすをみて帰っていくときのVivianはちょっと気持ちを動かされたような顔をしていた。
彼女が出てくれると、私も嬉しい。