私の料理の師の一人として勝手に尊敬している、魚柄仁之助さんの本。
魚柄さんはおいしく・手間なく・安く・健康にという食生活を研究し、実践されている。
ひとりひとつき9000円の食費を東京の二人暮らしで実現するだけでもすごいのに、
その料理の内容が、簡単でおいしくて(はっきり言ってかなりグルメ)しかも健康的なのだ。
栄養学的な面の根拠もしっかりと示されていて、その内容にはうならされるばかり。
私は初めて自炊を始めるにあたって、かなり魚柄さんの本に助けられている。
色々と作り方も書いてあるのだけど、分量や時間はほとんど書いてない。
これはその作り方を参考にして、その人なりの工夫ができるので私には丁度いい。
料理って本来そういうものだと思うので。
食生活を通して、消費生活やエコロジーとの距離のとり方までを考えさせられる。
魚柄さんの本からは地に足のついた生活者の姿が浮かぶ。
読むだけでも楽しいけれど、読んでいる途中で台所に立ちたくなること請け合い!!