昨日は甘味処「やまぎし」のおじさんとおばさんと地元の話をして、色々と考えました。
今は京都ですら「どこにでもありそうな街」=東京の模倣になりつつあるということです。
コーヒーチェーンやファーストフードやコンビニなどが軒をつらね、
中心は近代的なビル街に姿を変えつつあります。
そして、ハード面だけでなくソフト面も変化しています。
老舗の有名な甘味処さんのレシピも、かなり質が落ちたものになっている昨今です。
私が大学生のころまでは、一杯ずつ淹れたコーヒーをきちんと出したり、
自家製の黒蜜をかけた売り切れ御免のわらびもちを売ったり・・・というお店が
まだ一般的でした。
近代化が悪いとは思いませんし、
利潤追求という面からはいうと効率化はやむをえないぶぶんもあるのですが・・。
美しく編集された雑誌や観光促進ポスターの中にしか
「京都」というのは存在しなくなるのかも、とちょっとさみしい気分です。
昆布の佃煮を買いに四条河原町の永楽屋さんに行き、
のしをつけてもらうのを待っている間
「すわっとくれやす」と、お茶とお菓子でもてなされました。
まだここには「京都式」が残っているのか、と嬉しくなりました。