ふと思考の途切れる瞬間やぼんやりした瞬間に目に浮かぶ風景というのがいくつかある。
・夏のライン河~通り過ぎる遊覧船をぼんやりと岸からみつめる。
・どこだかわからない欧州の街の広場。不機嫌な女のような曇り空の午後。
響く教会の鐘。
ドイツにいた頃に実際に何度も見た風景が自分の中に刻まれているのだと思う。
で、最近はバリエーションが増えた。
・7月の四条烏丸、祇園囃子、市バスの中から見た和服の年配の女性。
グリーン系の着物に白い帯。
・能楽堂の静寂・闇。大鼓・小鼓のリズム、衣擦れの音・静と動。
・高校の夏の茶室・遠くでバッティングの音を聞きつつ点てる茶。
能楽堂や茶室の静寂が時々無性に恋しくなる。
私にとって日本を象徴するものなのだろうか?