一時帰国まであと1ヶ月を切って、読みたい本を整理している。
私の場合は読み返したい本というのもけっこうあるから厄介だ。
この『ないしょのハーフムーン』はそういうマンガ。
~あらすじ~
有名俳優の義兄と一緒に暮らす高校生・榎木有羽は、
友達の付き合いで参加した映画のヒロインオーディションに合格してしまう。
元々演劇部で活躍し有羽の才能が多くの人に認められることとなったが、
恋人役は義兄の慎一だった。
~
「義兄のことが本当は好き」とか「共演のアイドルも主人公に夢中になる」とか
いかにもベタな少女マンガ的設定なんだけども
ここを無理なく読ませるのが赤石路代の技量なんだよねー。
主人公の有羽(ゆう)はとってもボーイッシュで魅力的に描かれていて、
80年代の少女マンガの主人公の主流だった「普通の女の子」とは一線を画しているし。
私が初めてこのマンガを読んだのは1986年だったように思うけど、
今読み返してもとても面白いのは主人公が個性的だからだと思う。
描かれている風景などが80年代っぽくて、ちょっと懐かしさもあるけれど。